今日は夕刻から新見へ中世たたら操業を見に行きました。
もののけ姫のモチーフとなったとも言われる新見のたたら。
先日は総社の古代たたら操業を見に行き
とても感動したので、新見はかなり期待を膨らせていました。
その期待を裏切らず、とても素晴らしいイベントでした。
まずは、その参加者の多さにびっくり!
総社のたたらは夕刻に20~30名程度、
日が暮れてからは50名程度でしたが、
5時頃、新見の会場に着くと既に200人程の人が会場を埋め尽くしていました。

今年完成したという「たたら場」も大きな施設で、
これが炉です。

そしてこれがふいごです。

何よりそれを取り囲み、関係者が食事をする炊き出し用のテントや
昨年ずくで作られた茶釜で沸かしたお湯でお抹茶を振舞うテント、
鍛冶が体験できるテントや鋳物が体験できるテント、

そして愛媛大学から韓国人やフランス人の学生が参加して古代アジアの製鉄復元実験コーナー、

夜通し、たたらを行うための焚き火など

かなり力が入っているのが伝わってきます。
このイベント、来年の国民文化祭には大々的に行うことが決まり
今年はプレということで昨年までよりずっと力が入っている様です。
注目すべきは地元以外にも
古代東アジア鉄技術研究セミナー、日立金属㈱、広島YMCA、東寺、
新日本製鉄㈱八幡製鉄所、安来市教育委員会、福山YMCA、愛媛大学、
安来商工会議所、芦屋釜乃里など広く協賛・協力を集めていました。
6時半からの開会式と火入れの式典の時には250名を越える人が集まり、
盛大なイベントとなっていました。

そしていよいよ火入れ…
炉にいっぱいの炭がくべられ、

若者が全身を使ってふいごを押します。

一晩皆でふいごを押すそうです。
総社のたたらはブロワーで風をおくっていましたが、
新見のたたらは2台のブロワーと4人の人力で炉の温度を上げていきます。
これも新見のこだわりです。
楽をしたほうが人が集まらず、あえて手間をかけている方に若者が集まるという
逆転現象を目の当たりにしました。
こんなまじめなたたらをよそに私がはまっているのは…
炎の撮影です。
総社では炎の写真を撮ってその中に何が見えるか遊ばせてもらいました。
総社での一押は「馬」でした。

これが意外と楽しくて今回もひたすら炎を撮影…そして

今日の一押は「ネコ」でした。